工事日数が短いと質が悪い工事?
その塗装工事、10日以上の工事日数ですか?
メーカーマニュアル工事をするためには、一般の家の大きさで外壁と屋根の塗り替えでは、休みなしの全行程で10日は最低限必要になります。
よく一週間で工事が終わったという話を聞く時がありますが、マニュアル工事は絶対できないと断言することができます。
短期間の工事は人件費削減で業者の利益になりますが、消費者の利益につながらない場合が非常に多いのが現状です。
人件費の削減はその分だけの手間も削ってしまったというとです。
「短期間で工事を終わらてほしい」
塗装をする方の中にはこう希望する方もいますが、念入り工事とは真逆のことをいっているのと同じです。
業者からの見積書や説明でもよくわからない場合は、この日数のことを優先しましょう。
外壁塗装は工期 = 品質
ずばり、塗装の品質は工期によって非常に大きく左右されます。
- ・マニュアル通り塗料の薄めすぎをしない。かたや薄めすぎで塗りやすく
- ・3度塗りでも浅く広くではなく、隅々まで重厚に3度塗る
- ・簡単に済ます養生と、ペンキをまわりに飛び散らかせても汚れないように養生を完全に敷き詰める
・・・など、同じ家の塗装工事でも仕事の量と質が格段に異なることがあります。
このようなことは事前にしっかりと説明があっても工事が始まってみてはじめて違いが現れるものなのですが、そもそも家は一軒しかなく比べるものがないため、それが正解かどうかもわかりません。
その差がわかるのが、「工事日数」なのです。
一般的な家の大きさで、はじめて行う築10年ほどの家の塗装であれば、足場も含めた全体の実日数でいえば最低で10日間は必要になるということです。
短いより長い日数のほうが丁寧な工事の可能性が高いわけですが、
ただ業者にすれば工期の期限が無いと職人の士気も下がってしまうということもあります。
一生懸命仕事するという事は、決められた期限があってこそがんばることができるという事も言えるからです。
外壁塗装はモノ作りとは違います。
形のある材料や部材などを加工して、組み上げるなどのような他のリフォームとは違います。
塗料を濃いまま、または薄めて伸ばしたりして、その感覚は職人の技術や経験に頼るものです。
職人の士気が下がると、そう言った仕事への妥協も生まれてくる可能性も高まります。
消費者からすれば長い工事日数が有益になることは確かですが、
期限無しで長ければ長い方が良いという事でもありません。
また良質な工事の前提としては、塗装の質より工期をできるだけ短くして利益を優先するスタンスの業者というより、あくまでも工事の質優先という業者の理念が必要です。
質優先であれば当然塗料、人件費、作業もろもろと経費がかかってくるわけですから、それだけを消費するためには工事日数がかかるとい言うわけです。
良質な工事をするための工期の中で、一生懸命仕事をする職人と、それをバックアップする業者(会社)の理念の二つが長持ちする工事を実現します。
工事日数は、工事の質を計る唯一の指標!