検討したあといよいよ契約。でも、もう一度冷静に考えてみます。
自宅契約はNG。必ず業者に足を運ぶ
超危険な業者えらびは、写真や書類だけで納得してしまうやり方。
会社の素性を知ることや、業者に足を運ぶことをせずに、高級塗料や説得力のある見積書など、担当者の説明のみの魅力的な内容につい惹かれて契約してしまうことはトラブルの原因となり得ます。
自宅契約の工事で悔むことがあっても、業者に足を運んでの事務所契約の工事は、トラブルに一番多い丸投げを避けることもできるため、工事に悔やむことは格段に減ります。
これは業者自身が他の業者を判別する際に使うもっとも有効な方法。
もうひとつは、外壁塗装をした数年後などのようすをみること。
パソコンで何もかも作られてしまうものより、事実に目を向けること以上の業者選びは存在しません。
見積もりのその日に契約
見積もりのその日に契約をしようとする業者は、慎重に検討する時間を与えようとしない証拠の可能性が非常に強いと言わざるをえません。
ほかの業者から比較されたくない理由がある可能性があります。
「後から断ってもいいから、とりあえず先に契約」という業者も同じです。
いずれにしろこちらの要望より契約をいそぐ業者は過去の例から見ても、トラブルを抱えてしまう可能性を十分に秘めています。
営業マンによる値引き交渉演出
営業マンが値引き決定の判断を仰ぐために、お客さんの前で会社に電話をするその行為自体も、演出の可能性が高いといえます。
ごれは悪質な訪問販売業者が実際につかっている演出です。
①最初に提示した見積もり金額からドカンと下がる。
②会社に電話をかけての値引き交渉。
契約のとき、このふたつの要素をふくむ業者の場合は、慎重な判断をする必要性が高いです。
塗装項目の抜けはないか?
後で追加請求されないために、基本的に家の塗れるところは全部塗装するという考え方で契約をしたほうがいいでしょう。
通常の塗り替えでも、ここは塗るここは塗らないなど、場所によって区別する工事もほとんどないからです。
それよりも後で「契約上ここは塗る部分に入ってなかった」と、塗装部分の漏れから追加請求の可能性をなくすためにもそうしましょう。
逆に、もし塗らない場所があるなら、塗らない場所として明記してもらいながら見積もってもらいます。
保証について
塗装の保証のほとんどは、外壁の塗装のはがれのみに適用されます。
ただし、外壁から塗装がはがれることは例としては極端に少ないです。
それよりも重視したいのは、トラブルが生じやすい下記の部分に対してです。
○外壁のひびに保証はどうなのか?
○木部や鉄部の塗装のはがれにも適用するのかどうか?
○屋根の塗装はがれにも適用するのかどうか?
いずれも外壁の保証だけではないことを確認しましょう。
また保証は、あくまでもお客さんと業者との「約束」です。
たとえ立派で豪華に印刷された保証書でも、行政などがその保証書に対して認証しているというものではありません。
つまり保証書があったとしても、本当にそのときになったら保証をしてくれる保証というものではありません。
実際にも保証の適用をしてもらいたくて、何度電話しても担当者がいないなど、結局はいいようにはぐらかされてしまう例もあるからです。
中には業者がつぶれてなくなってしまい保証がただの紙切れになることもあります。
最近では、第三者機関による保証(例: http://www.mamoris.jp/)も増えてきましたが、その工事業者が必ず入っているというものではないので、大半の場合は業者独自の保証ということがほとんどです。
ある程度の年数がたってしまえば別かもしれませんが、本来は保証書がなくても業者側の原因が明らかな場合は、駆けつけてやり直すのが、良心的な業者といえるでしょう。
色は慎重に決める
工事が始まってからの色の変更は、職人の作業待ちなどのために、余計な費用追加となる可能性があるので、慎重に決めるようにします。
色見本帳で決めた色より実際に塗装した色のほうが、かなり明るく見えることが少なくありません。
むずかしい表現ですが、頭でイメージしていた色よりも2ランクほど明るい色になってしまうこともあります。
特に色にこだわりがある場合は、慎重に色決定をします。
最近では、家全体を写真に収めてそれをコンピューター上でシュミレーションで色付けをして、それをプリントして色を決める方法もあります。
腐食がありそうな、築年数が古い家の場合
木部の場合は大工を入れての修理、鉄部の場合は溶接ということもあります。
特に築年数が古い家の場合は、木部が腐食している場合もよくあることです。
見積もりのときから、はじめに腐っている場所があるかどうかを確認してもらってから塗装をお願いするようにします。
腐ってる上から塗装をされてしまうなど、上からふたをする的な作業にしないためにも、結構重要なポイントです。
クーリングオフの表示
契約書にクーリングオフの表示があるかどうかを確認します。
契約後8日以内は効力が有効なこのクーリングオフの制度を使わせないようにするために、契約してから数日のうちにすぐ着工日を急がせる業者も存在します。
念のため、工事着工日はクーリングオフの有効期間が過ぎたあとの日にちにしてもらったほうがいいでしょう。