1回塗りと3回塗りのちがい
木部は外壁とくらべて非常に傷みやすい場所です。
塗装によって、長持ちさせることも簡単なことではありません。
通常、家の塗装の寿命で言えば、外壁より断然に木部のほうが先に痛んできます。
「外壁はまだ大丈夫だけど木部が痛んでしまった」 塗り替えのとき、このように言う人も時々います。
傷みやすい木部だけに、専用の塗料を使ってしっかりした塗装をしてもらいましょう。
木部の下地調整
弱くなっている塗膜を削り落としたり、研磨(ケレン)して塗装の密着性を高める作業です。
破風板の古く弱くなっている塗膜を削り落とします。
弱くなっていない活膜の場合は、研磨をして塗料の乗りをよくして、活膜の密着性を高めてあげます。
羽目板の外壁の下地調整
電動工具をしようして下地調整することもあります。
木部の塗装(下塗り)
木部の下塗りは、「木部専用の塗料」で塗装します。
手間を省くため、鉄部のさび止め塗装と一緒に、木部の下塗りをする業者さんもいますが、適切な木部専用の塗料で下塗りをしてもらいます。
下塗りは、仕上げの色と異なるため、下塗りが塗装されていることが確認できます。
下塗りの色は白に限りませんが、下塗りの色を事前に確認しておくのもいいでしょう。
木部の塗装(中塗り)
木部の塗装(上塗り)
木部の傷みは、太陽が当たる方角の南西側と、影になりやすい北東側では、傷み方が大きく異なることが少なくありません。
同じ家でも場所によって傷み方が違うということです。
特に強い紫外線による影響で劣化してしまった木部の場合、3回塗りしても塗料の吸い込みが激しくてそれ以上に重ね塗りをしないときれいに仕上がらないこともあります。
その場合は3回以上の回数で仕上げてもらい、逆に影になる場所は2回というように、すべての場所に3回塗装してもらうより、傷みに応じた塗り回数で塗装してもらったほうが、結果的には 家が長持ちするバランスがとれた塗装になります。