施工日程が決まったら足場組み立て専門の業者に依頼して足場を組んでもらいます。

屋根上高くまでメッシュシートを張り上げます。

職人が手を離して乗っても安定しているクサビ足場。

足場が組み終わったら最大150キロ圧にもなる高圧洗浄機を使って、家全体をくまなく洗浄。

この時に汚れが残っていると剥がれやすい仕上がりになってしまうので、丁寧に汚れを落としていきます。

こちらは、10年分のカビと汚れを徹底的に洗い流していく様子を撮影した動画です。

支えのない屋根上で足元に十分注意しながらコケや汚れを落としていきます。

直射するとゴム靴にも穴を開けてしまうほどの高圧水流。

長い月日が経過すると木部や鉄部、外壁に様々な傷みが見えてきます。

シーリングの劣化やクラック（ひび割れ）など、家の寿命にも関わる傷みを徹底的に補修する事が重要です。

外壁以外の木部や鉄部も紫外線や雨風にさらされ続けると劣化が進みます。

鉄部の溶接を行って、キッチリと補修を行う鉄工職人。

塗装の下準備として、養生テープやビニールを使用して塗装しない場所を覆う事を養生と言います。

車や植木などの汚してはいけない所も傷めないように細心の注意を払いながら養生します。

塗装しないところを覆っておきます。夏場には工夫した養生をすることも。

外壁周りだけではなく通路などにも養生しておくことが大事。

メーカー規定で用意した高級塗料を一級塗装技能士が「下塗り」「中塗り」「上塗り」と厚く塗り重ねます。

家の傷みの状況によっては更に厚く塗り重ね、剥がれにくい塗膜を施工していきます。

パネルを組み合わせ、目地をシーリングと言うゴムのようなもので埋めています。

このシーリングも定期的なメンテナンスが必要になり、それを怠ると家の傷みを早めるトラブルにも繋がります。

目地奥まで塗料がしっかりと入り込むように縦に横にとローラーを動かします。

３回塗りを行うと、艶やかな光沢が生まれて見違えるような仕上がりに。

モルタルの水分が抜けていく過程で発生する乾燥クラックや家の動きによって発生する構造クラックなど。

クラック（ひび割れ）が発生しやすい特徴を持つ外壁です。

家を守る為、塗装をする前に このクラックをシーリングで埋める必要性があります。

手早くローラーを転がして塗料を均一に塗り重ねていきます。

ローラーにも様々な種類があり、外壁の様子に合わせて使い分けます。

傷んだ塗膜を紙やすりなどの用具を使って丁寧に落としていき、同時に細かい傷を多く付けておきます。

この作業を「ケレン」と言い、塗料の密着力を上げるのにとても重要になる工程です。

ケレンが終わったら外壁とは違う専用の塗料を使って、同じく3回塗りで施工していきます。

木部を紙やすりなどで擦り、目に見えないほどの細かな傷をつけておきます。

細かくつけた傷に塗料を塗り重ねて、剥がれにくい施工を行いました。

風雨に晒された鉄部は錆びつき、傷みが進むと腐って穴があいてしまう事があります。

放っておくと場所によっては大怪我をしてしまう可能性がある為、時に専門の職人を入れて徹底的に補修。

補修が済んだら、錆び止めを塗布した後に鉄部専用の塗料で肉厚塗装します。

階段下を覗きこむよう気にしなければ見ないような所まで綺麗に塗りあげます。

塗料の食いつきを、より良くするため鉄部に細かい傷をつけました。