家の塗装の中でも、木部は腐りやすい場所です。
見積もりのときの調査で発見できなかった傷みでも、いざ足場を組んだ後の作業で、腐食部分を発見することもあります。
外見はかろうじて形になっていても、触ると中身がスポンジ状に近い状態で、腐っているということもあるからです。
特に2階部分は足場がなければ、なかなか調査しにくい場所ですので、木部の場所について不安がある場合は、足場を組んでからよく見てもらうように、一言伝えておくようにします。
軒天井の交換修理
軒天はベニヤ板だったりケイカル板を使用していたり、主にこの2種類が使われています。
ケイカル板は、その材質から腐食することは少ないですが、ベニヤ板は腐食することがあって交換工事もシバシバ出てきくる素材です。
工事的にはそれほど大変な工事ではなく、軽度のものなら1日程度で済む補修工事です。
木製窓枠の交換修理
最近のお家ではアルミサッシが多いですが、築年数がある程度達しているお家の場合は、窓枠レールなどが木製の場合があります。
やはり腐っている場合は交換をします。
濡れ縁の交換修理
濡れ縁は日の当たりがよい縁側に取り付けられていることも多いので、傷んでいることもただあります。
アルミ製に交換するのも手ですが、木には木の風合いがあるため、交換修理をします。
ほかの場所の木部とはちがい、修理完了後は木の風合いを生かすためにキシラデコールなどの防腐剤入りの生地仕上げタイプの塗料を使用するといいでしょう。
羽目板の交換修理
下見板とも言いますが、ここも腐食する場合があります。
部分交換も可能です。
破風板の交換修理
木部の中で、一番腐食しやすい場所のため、修理することもよくある場所です。
特に太陽の当たる方角はとても傷みやすくなります。
木製雨戸の交換
今はあまり見かけなくなりましたが、木製雨戸も軒天のベニヤ同様の材質のため、湿気や雨水を吸収するなどしてふやけてしまい、やがて腐食していきます。
雨戸の木部修理は現場で修復する場合と、建具屋さんという専門職に依頼してその加工場で修理する場合の2つがあります。
玄関ひさしの交換修理
玄関ポーチなども今はだいぶ少なくなりました。
こういったトタンと木部が組み合わさった修理の場合は、一度トタンをはがす必要性も多くなります。木部部分が少なく済む修理の場合、大工さんより板金屋さんに依頼したほうがよい場合もあります。