カビ・藻による外壁モルタルの傷み
緑色に生えてくるカビです。
外壁のひび割れとは違い、今すぐ塗装をしなければいけないというほど、家の耐久性に問題がある緊急性はあまりありません。
どちらかといえば、見た目が悪いということです。
一般に健康にもよくないと言われていますが、それがどの程度のものなのかは定かではありません。
日光が当たらないような家の北側に多く発生し、なおかつ植物が近くにあるとカビ胞子が外壁につきやすくカビが生えやすい傾向があります。
特に「リシン」というザラザラした塗装模様の外壁の場合、カビがつきやすい特徴があります。
築4年の家でカビに悩む人もいるように、築年数初期の段階でカビに悩む人が一番多いのが、この「リシン」 です。
ツルツルしている外壁よりは、ザラザラしている外壁のほうが、比較的カビがつきやすいようです。
長期にわたって湿気にさらされた外壁
植物の胞子が外壁に付きカビになる可能性もある
ザラついたリシンの窪みにカビは根を生やす
さらに、ザラザラしている外壁に発生しているカビは、菌糸が外壁表面に奥深く根付きますので、高圧洗浄のときもきれいにとることができないこともあります。
ただ外壁塗装をすれば「塗膜」が張るので、外壁はツルツルになって、以後塗る前の状態に比べればカビのつきやすさは 断然すくなくなります。
さらに今の塗料は、「防カビ剤」という薬剤が入ってる場合が多いので、なおさら安心できます。
モルタルのヒビ(クラックとも言います)
乾燥クラック
家新築時のモルタル施工工事完了後、モルタルの成分から水分が蒸発していく乾燥過程のとき、モルタルそのものが収縮しておこるのがこのヒビです。 ある一定以上ヒビの幅も大きくなりません。
家のいたるところにクラックが発生しています。
専用のコーキングで外壁のクラックを補修します。
細かいクラックもプロは見逃しません。
下塗り塗装前の外壁塗装面です。
モルタルは細かい亀裂が起きやすいのです。
下塗り前にコーキングでの補修が必要。
弾性塗料でヒビの再発防止をします。
小さい亀裂は弾性の下塗り塗料で埋める。
小さいクラックにも油断はしません。
乾燥クラックの他に揺れなどで外壁に亀裂が起きた可能性もあります。
コーキングを注入してヒビを塞ぎ、再発を防止します。
家の構造的問題で発生するヒビ
家のゆがみが原因で生じるヒビです。 だいたいの場合10年経つと家自体も落ちついてくるにつれて、ヒビも出きってしまう といわれていますので、それ以降おもだったヒビは出にくいと言われています。
地盤がゆるいと地震や車が通る振動でクラックが生じることもあります。
コーキングを注入して弾性の下塗材を使用しての対応します。
ここはチェック。
軒の始まりやサッシのはじはクラックが生じやすいです。コーキングなどで下処理をすることによって再発を防止します。
鉄骨柱に板を囲んでモルタルで仕上げた柱のクラックです。もうこうなってくると、コーキングだけの処理では追いつきません。
同じく傷んだ鉄骨柱です。もともと小さいクラックから雨水が浸入して、柱の中の木部とラス網を腐食させ下地のゆるみからさらにクラックが大きくなったもの。こうなるとすべて撤去解体して、モルタルからやり直す必要が出てきます。
塗膜のはがれ
特にモルタルの場合、外壁から塗装がはがれるというトラブルは、非常に少ないケースです。
ほとんどの場合、施工上のミスが原因です。
リシン塗膜の剥離。下地のモルタルが見えてしまっています。原因は定かではありませんが、シーラー(接着塗料)が不足していることが考えられます。
塗膜の浮き。何らかの原因によって下地から湿気を含んだ空気が塗膜を押し上げて膨れてしまった状態です。
おそらく、前回の下塗り材が不十分だったから塗膜が浮いてきたと思われます。
塗装物と上塗り塗料が密着していない状態です。
この状態になると、塗膜の剥離がどこまでづいているのか予測できません。スクレーパーなどでめくっていくと、すべて塗膜がはがれてしまう場合もあります。
汚れ
カビとよごれが家全体を覆ってしまっています。
これから足場を組んで高圧洗浄で家を洗浄をします。
陽当たりの悪い北側の壁。これもカビと汚れがいりまじっている状態です。
水に圧力をかけて壁を洗浄します。