塗装によって位最適なシールをしてもらう!
塗料や塗装の方法によって、シーリングの種類も変わるので、その塗装方法に最適なシーリングをしてもらいます。
塗料や塗装方法にそぐわないシーリングを使用すると、塗装のはがれやブリードなどで美観に影響が出てきてしまう場合があります。
シールの打ち直しには、2つの工法があります
打ち換え・・・古いシールをカッターなどで撤去して、シールを新しく注入する。
増し打ち・・・古いシールをそのままに、上からシールを継ぎ足していく。
目地の場合はシールがサイディングボードより出っ張ることはなく、ほぼ同じか数ミリ程度くぼんでいます。
そのため、増し打ちできるほど、厚みがたもてる状態にならないことが多く、ほとんどの場合が打ち換えになります。
サッシまわりの場合は、少なからずサイディングボードからサッシの窓わくが突出しています。
外壁サイディングとサッシは、直角のように角度があるため、カッターを入れての撤去が困難な場合のときもあります。
無理に撤去して、カッター等でサッシを傷つける可能性があるときは、増し打ちをしてもらいます。
角度があるため、増し打ちでもシールの肉厚がたもてることができます。
アルミサッシ上部のコーキング作業前
アルミサッシ上部コーキング作業後
アルミサッシ周りのコーキング増し打ち後
変性シリコン vs ウレタン
ウレタン系より変性シリコンのほうが優れているという業者さんもいますが、その場合は上から塗装をしない工事の場合です。
変性シリコンはウレタンより塗装との相性がどちらかといえば良いとは言えません。
塗装との密着性がウレタンより劣ります。
密着性が劣ると、少なからず塗装との剥離の可能性が増すということになります。
逆に紫外線に強いと言われています。
たとえば新築からの今の外壁の状態を見ればわかります。
外壁がサイディングの家の場合、継ぎ目である目地やサッシ回りのシール部分の上に塗装されていません。
サイディングパネルには、サイディングを工場などで作る際、もともとその工場で塗装されて現場に運ばれてきています。
そして現場で施工されて、そのあとに継ぎ目やサッシ回りなどにシーリングがなされます。
壁は塗装する必要もなく、シーリングがむき出しになるため、直射日光などの紫外線がシーリングに直に当たるようになるため、より対抗性のある変性シリコンが良いというわけです。
○シーリングの交換(打ち替え、増し打ち)だけなら変性シリコン
○通常の塗り替えの場合はウレタン
1液と2液。どちらがいいのか?
どちらにしても、長持ちする肉厚のあるシール工事をするためには、たっぷりとボリュームよく注入する必要があります。
少量のシール工事で済む家の場合は1液タイプ。
よくホームセンターなどで見かけるタイプのものです。
家の多くの場所にシール工事をするなら、2液タイプのほうが多くのメリットがあります。
2液タイプがすぐれている理由
サイディングの外壁の場合、ほとんどの場合で家全体のシールの打ち直しをします。
その全体のメートル数は、一般の家の場合で最低でも200メートルはあります。
2液タイプは完全業務用のシールで、6リットル入りまであるために、量的にもあまり気にすることなくたっぷりとどんどんと注入することが可能です。
それでもその6リットルを3缶前後使用します。
硬化剤を入れると固まってしまうので保存がきかない上に、逆に使い切らないともったいないというのもあって量的に存分に使用でせざるを得ないという部分もあります。
一方1液タイプは1本につき約300ミリリットルほどしかないため、家全体にどんどんたっぷり注入するという打ち直しには向いていません。
6リットル入りが2缶入っています。
2缶入り2箱。
ウレタンシールの2液タイプ
攪拌機でしっかりと攪拌します。
同じ量を比較した場合、価格的に2液タイプより1液タイプのほうがコスト的にかなり高くなってしまううえに、1液タイプは吸い込んで再度注入することができない。
ヘラでならしたときの余分にでる無駄を考えると、コスト的に肉厚不足の工事になってしまう原因にもなる。
ゴムヘラ類(バッカー)
注入後ヘラでならすが、このとき余分にすくい取られたシールと横にはみだしたシール分は、再度ガンに吸い込んで注入することができるため、最終的に無駄がなく使用することができる。家1件分工事するとこの量はかなりの量となる。